渡り鳥の移動する時期にあたり、鳥インフルエンザに対する観測?予防作業を強化するため、国家林業局は陸生野生動物疫病観測スポットを200カ所の増設を決定した。観測スポットの具体的な場所は近日公表する予定で、これによって全国各地の観測スポットの総数は1200カ所あまりに達する。 国家林業局によると、陸生野生動物疫病観測システムの整備が2005年3月に始まっていらい、第一陣の国家クラス150カ所、省クラス402カ所、県クラス450カ所余りを設置した。しかし、渡り鳥などの野生動物疫病予防システムの全国的な枠組みが不完全で、観測スポットの不足、設備などの要素も限られているので、疫病予防作業は制約されていた。これに対して、国家林業局は「観測範囲を拡大し、観測スポットを増加する」ことにし、既存の観測システムを十分に整備し、専門家のフィージビリティースタデーを経て、全国で200余りの観測スポットの新設を決定し、今年の冬から来年の春にかけての高病原性鳥インフルエンザの予防の布石を行った。 国家林業局はこれについて五つの措置を講じている。 一、 まめに観測し、早く発見し、厳格に抑制すること。各観測スポットは地元の渡り鳥などの野生鳥類の様相を厳密に観測し、観測内容の日ごとの報告制度を実施し、渡り鳥などの野生鳥類の異常な死亡をいったん発見すると、ただちに報告し、関係部門と共同で処置する。 二、 渡り鳥の飛翔コースとその法則性を調査研究し、あらかじめその到達地に情報を送り、疫病の発生を予防する。 三、 渡り鳥などの野生鳥類が集中している地域をパトロールし、その他の家畜?家禽、関係の無い人たちの立ち入り、同区域内の動物との接触を禁じ、密猟、不法販売などの野生動植物資源を破壊する犯罪行為を厳しく取り締まる。 四、 各地の野生鳥類?動物飼育場に対する消毒、衛生?防疫などの管理監督を強化し、発生可能な疫病を厳密に予防し、危惧種の野生動物の安全を確保する。 五、 観測人員の業務トレーニングと応急訓練を強化し、観測陣全体の総合能力の向上をはかる。 「チャイナネット」2006/12/15 |