先般、財政部は『金融企業の財務規則』(『規則』と称する)を発表した。以前の諸規則に比べて、この『規則』はリスクのコントロールを根本的な方向とし、リスク防止のポイントを金融企業内部の管理部門に移し、それを金融リスクの防止?解決のため法律上のよりどころとし、源から金融リスクをコントロールすることを目指している。 1993年に、財政部は『金融保険企業の財務制度』を発布したが、中国の金融改革の前進につれて、現在の金融企業が直面している環境には大きな変化が生じた。 財政部の李勇副部長は『規則』の発表の背景について以下のように述べている。WTO加盟後、特に2006年12月11日以降、中国の金融サービス市場は全面的に対外開放されており、各種金融企業のために公平な競争環境を創出するため、財政制度を相応に調整しなければならない。同時に、金融企業の総合的経営の勢いが日増しに顕在化してきており、これも統一的な、各種金融企業をカバーする財務規則を制定することを要求している。 『規則』には、金融企業はリスク防止のポイントを前の方にもってゆき、識別、計測、観測及びコントロールなどを含むリスクコントロールシステムを構築し、完備させなければならないと要求している。 『規則』は11の章からなっており、リスク防止、資本調達、資産運営、コスト削減、収益配分、情報管理など6つの面から、リスクコントロールのスタンダードを明確に提出し、金融企業のために完備した財務リスクコントロールのシステムを築き上げようと要求している。同時に、『規則』には、金融企業の資本調達、投資、資産管理及び財政資金の処理に対しても規定を作り、コスト管理の要求を明確に提出し、財務配分制度及び財務情報管理制度を規範化し、財務評価制度を定めようと明確に要求している。 関係筋によると、本『規則』は、法律に基づいて、中国国内で設立された国有及び国有持ち株金融企業、金融持ち株会社、担保会社、都市部の商業銀行、農村部の商業銀行、農村合作銀行、信用協商組合などに適用し、他の金融企業は『規則』を参照して実行することになっている。 本『規則』は来年の1月1日から実施され、『金融保険企業の財政制度』、『保険会社の財務制度』、『証券会社の財務制度』及び『金融資産の財務規則(試行)』などは同時に廃止されることになっている。 ?チャイナネット?2006年12月18日 |