甘粛省の関係部門によると、今年に入っていらい天候不順で、砂あらし、寒波やひどい低温度、霜、雹(ひょう)、干ばつ、豪雨、イナゴの害、地震などによる災害が頻発した。関係部門のおおまかな統計によると、1~9月に同省の14の市?少数民族自治州、76の県と43の重点県の被災村は8746に達し、被災面積は2052.96万ムー(15ムーは1ヘクタール)、被災人口は970.54万人、収穫ゼロの農地面積は514.94万ムー、1.58万軒の家屋が倒壊し、4.94万頭の家畜が死亡した。災害で農作物は82万トン減産し、経済面の損失は32億元に達する。 今年の甘粛省は昨年に次ぐもう一つの自然災害が深刻な年であった。年初は春季の干ばつの被災範囲が大きく、中部と東部の干ばつが深刻で麦の播種と苗の生長に影響を及ぼすことになった。6月には雨の少ない高温の天気が続いたため、黄河東岸の干ばつがさらに深刻になり、被災面積が拡大した。特に東北部の白銀や定西などの都市では人と家畜の飲用水が問題となった。これに次いで、特大級の雹害、鉄砲水による被害をこうむった。今年は55の県、223の郷(鎮)の約2000の村が被災し、被災面積は100万ムー余りに達し、農業の直接の経済損失は6.5億元に達している。 各地での災害発生後、省各クラス政府と関係部門は事態を非常に重視し、ただちに救援活動を展開し、災害による損失をなるべく最小限度にとどめ、被災地の人々の生産回復に力を入れている。それにしても、異常な天候とイナゴによる被害などが交互で発生したため、巨大な経済損失と負傷者、死者を出すことになった。被災地の多くは国の援助を受けている貧困地区で、人々の収入も少なく、生産条件も悪く、自然災害に耐える能力も弱い地域である。そのため、自然災害の発生で貧困もそれ相応に深刻化することになっている。 「チャイナネット」2006/12/19 |