中国科学技術大学生命科学学院の陳林教授が率いる研究チームは、中国人がどのように中国語の「声調」を感知するかについての研究を通じて、音が耳に入ってからの約千分の200秒という初期認知段階では、中国語の声調は主に大脳の右半球によって分析処理されていることを証明した。研究ではまた、中国語を話す中国人は英語を話す西洋人より頻繁に右脳を使用しており、右脳の潜在能力開発をさらに重視するべきだと指摘した。この研究結果は12月19日出版の学術定期刊行物「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載されている。 陳教授は、この研究成果では左右の脳が言語感知においてどの様に作業分担をしているかのメカニズムが明らかになったとし、右脳損傷または耳の不自由な中国人患者のためにさらに有効な診断とリハビリ手段を探すのに役立つと述べた。「PNAS」の編集者は「これらの研究は中国語の持つ声調の特徴を利用したもので、言語の認識?処理分野における長期間に及ぶ論争解決に役立つ。大脳が初期認知段階でどの様に言語処理をするかの研究に関する空白部分を埋めるという、重要な論議的意味がある」と指摘した。 「人民網日本語版」2006年12月22日 |