カードでの買い物に慣れた海外のスポーツ選手や観光客たちは、北京オリンピック期間中、中国でも同様にカードが使えるのだろうか? この問題について中国の銀行間決済ネットワーク運営会社?中国銀聯はこのほど、北京オリンピック期間中までには主な観光地と商店で、カードでの買い物が可能になると発表した。銀聯服務五輪弁公室の情報によると、銀聯は2008年までに、海外の銀行カードに対応したカードリーダーを1万2千店で増設し、合計1万6千店で使えるようにするという。 関連部門の試算によれば、2008年のオリンピック期間中、北京を訪れる中国国内からの旅行客は延べ1億5千万人に達し、消費総額は1225億元になる見込み。一方海外の旅行客は延べ440万人、消費総額は45億ドルに達するとみられる。これらの消費額のうち、仮に半分がカードによる支払いであったとしても、800億元に達することになる。このほか、上海、天津などのオリンピック共同開催都市や、杭州、大連など中国国内の観光地にも多くの国内外旅行客が訪れ、オリンピックの雰囲気をいっそう盛り上げることになる。 銀聯はすでにオリンピックに向けたカード発展計画を練っており、北京などの都市でのカード利用環境を、2008年までに歴代のオリンピック開催都市のレベルにできるだけ近づけたいとしている。 銀聯服務五輪弁公室は、「2007年末までに、オリンピック競技場周辺にあるサービス業店舗、ホテル、主なビジネス街、ショッピング街、観光地などの90%以上で銀聯カードを利用できるようにし、またこれらの地区にあるほとんどのATM、および外国人旅行客が多い店舗では、海外の銀行カードを利用できるようにする」と述べている。 「人民網日本語版」2006年8月16日 |