中国の高齢化問題は日々に深刻化しており、2050年前後に、60歳およびそれ以上の高齢者人口の数は4億人を上回ることになり、そのときには中国総人口の30%を占めることになり、世界の高齢者人口総数の25%に達すると見られている。 2000年、中国社会の高齢化が始まる 中国人民大学人口発展および研究センターの博士コース指導教官の邬滄萍教授によると、中国の高齢者人口の数は新中国成立時の4000万人から現在の1.4億人に増えた。2000年に高齢者の数は全国総人口の10%を突破するとともに、中国は高齢化社会に入った。 計算によると、2050年前後、中国の高齢者の数は4億余人に達し、そのときの世界の高齢者総数の25%に達し、中国総人口の30%となる。つまり、二人の働き手が高齢者一人を養うということになる。 中国の人口のピークは15億人 中国国家人口計画生育委員会の王国強副主任は「計算によると、中国の人口のピークは15億人を上回ることはない。総人口コントロールの視点から見れば、関連の計算と企画に基づき、2010年と2020年において全国総人口をそれぞれ13.7億人、14.6億人に抑えられ、2033年前後に総人口はピークに達し、約15億人となる」ということを明らかにした。 24年後、人口のマイナス増が始まる 中国人民大学人口発展および研究センターの顧宝昌教授は記者の取材に応じた際、「最新の統計?計算の結果によると、21世紀30年代初期において、中国の総人口はゼロ増加となり、その後は人口のマイナス増となる」と語った。 アメリカのカリフォルニアアイブリン大学の社会学教授によると、2030年において、中国は「世界一の人口大国」という称号を失い、インドにそれを譲ることになると見られている。 高齢化社会の対策 清華大学国情研究センターの胡鞍鋼主任によると、人口の高齢化問題を解決するため、いくつかの措置を取ることができる。例えば、(1)出生率を確保したうえで、適時に計画出産政策(一人っ子政策)の調整を行うこと。(2)退職年齢の引き上げは現実的な措置のひとつである。顧宝昌教授の提案は、例えば、労働者の退職年齢を延ばし、男女ともに63歳か65歳に延ばす。(3)過去50年間にわれわれが注目していたのは衣食の問題であったが、今後の課題は人々の健康にシフトされる。 「チャイナネット」 2006年8月17日 |