民政部国家減災センターによると、今年我が国は2001年以来最もひどい自然災害に見舞われている。8月15日現在の統計データでは、今年の被災人口は3.16億人、死亡2006人、624人がさまざまな自然災害の中で行方不明となり、1295万人が緊急避難を余儀なく安置された。農作物の被災面積は約3600万?、収穫ゼロの農地面積440万?を上回る。153万軒の家屋が倒壊し、410万軒以上の家屋が被害を被った。直接の経済損失は1600億元に達している。 民政部災害救済司の王振耀司長は、今年の自然災害による被災人口、死亡人口、農作物の被災面積、収穫ゼロの面積、倒壊家屋などによる経済損失はいずれも2001年来の同期平均水準を上回るものとなっている、と語った。 伝えられるところによると、今年の災害はパターンや種類も多く、発生時期も早く、継続時間も長く、そして頻発し強度も高く、経済損失がひどかった。今年3月下旬に長江以南の地域は豪雨に見舞われ、これは昨年より1カ月早いものであった。台風1号は5月18日広東省に上陸し、往年の平均より40日間ほど早いものとなった。それから8月9日までの44日間に台風が平均して9日間足らずで一回の上陸となり、その頻度も史上まれであった。5月に入って以来、福建省は相継いで7回もひどい冠水や洪水、台風に襲われ、湖南省、広東省、江西チワン族自治区なども3回以上被害を受けている。 沿海地域は台風による洪水や土石流の被害を受けると同時に、内陸部の多くの省が干ばつに悩まされている。今年夏に入って以来、西南部の重慶市の大部分と四川省東部地域は降雨が少なく高温の天気が続き、一部地域では50年に一回といわれる干ばつに見舞われ、1100余万人と1000万頭の家畜の飲用水が困難に見舞われている。それよりさらに深刻な干ばつが河北、内蒙古、吉林、陝西、黒竜江、寧夏などの省と自治区でも発生しており、一部地域では2004年11月以来たっぷり雨が降ることがなく、一部地域では昨年の降雨量は200ミリ以下で、広大な面積の農作物が収穫できなくなり、人と家畜の飲用水も困難に見舞われている。 災害には豪雪の被災もある。新疆ウイグル自治区の阿勒泰(アルタイ)地区では、今年年初に13回も豪雪に見舞われ、13.9万人が被災し、100万頭近くの家畜はエサがなくなり、それに与える枯れ草の不足で、直接の経済損失は1.5億元に上っている。 「チャイナネット」2006/08/18 |