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「鳥の巣」はいよいよ浮き上がり!

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
2008年北京オリンピックまで後二年を切っていますが、現在、それに向けての具体的‥

2008年北京オリンピックまで後二年を切っていますが、現在、それに向けての具体的な準備は着々と進められています。その中には、やっぱりスタジアムの建設状況というのが、非常に気になりますね。特に、開幕式、閉幕式、そしてオリンピックの華、陸上競技などが行われるメインスタジアムはどうなっていますか。

2008年北京オリンピックのメインスタジアムは、その外観が非常にユニークです。「鳥の巣」に似ていることから、愛称も「鳥の巣」といわれています。この中国史上最大の競技場は、2003年12月に着工し、計画通りに工事が進んでいます。工事の進み具合について、現場のチーフエンジニア、李久林氏に伺いました。

「去年11月、スタンドのコンクリート部分の工事は全て終わりました。そして鳥の巣のメインともいえる鉄骨構造の屋根の部分は去年9月から始まり、現在は80%ぐらい完成しています。今のところ、屋根部分の工事は年末までに全て完成する予定です。」

この「鳥の巣」は形のユニークさはもちろんですが、実は使われている技術も最新のものなんだそうです。その技術的な点についても、チーフエンジニアの李久林氏はこう紹介しています。

「建設における、最大の難題は技術面です。『鳥の巣』の設計は特別なもので、鉄骨の組み立て方や、膜のようなものを張る構造など、新技術がたくさん導入されていますから、工事中、これまで遭ったことのない問題に絶えず直面しています。また完成部分を点検するための基準もまだありませんから、新しく作らねばなりません。まったくの新技術ですから、工事の進め方から評価基準まで全て一から作らないといけないのです。」

「鳥の巣」の建設では、合わせて、4万2000トンという莫大な量の鉄鋼が使われますが、それらは全て中国国産です。その中に、中国が自主開発した新型鉄鋼材がありますが、それはなんと1平方ミリの大きさで、46キロの重さに耐えられるという超硬度鉄鋼材です。つまり、1平方ミリの小さなかけらが、女性一人分の重さを支えられるということです。要するに、中国の鉄鋼における最新鋭の技術が投入されているわけです。

これが完成すれば、9万1000人収容の中国最大のスタジアム「鳥の巣」は、同時に、世界でも最も大きな鉄骨構造の建築物となります。

この「鳥の巣」スタジアムは、北京オリンピックのシンボルであるだけでなく、今後は北京を代表する建物の一つになると見られています。スタジアムの鉄骨構造は今年中に完成する予定ですが、内装や関係施設が全部整備されるようになるのは、来年年末になると予測されています。

「CRI」より 2006/08/18

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