チベット自治区ラサ市で23日、1年に1度の伝統行事「雪頓節」(ヨーグルト祭り)が開幕した。地元の人々や観光客が6日間にわたり、チベット族伝来の祭りを心ゆくまで楽しむ。 雪頓節はラサ市で最も重要な伝統行事の一つで、今年5月には国の無形文化遺産リストに登録された。チベット語で「雪」は「ヨーグルト」、「頓」は「宴」の意味になるため、雪頓節はヨーグルトを食べる日とされている。祭りの起源は11世紀にさかのぼり、当初は閉ざされた室内での修行を終えた僧侶に世人がヨーグルトを差し上げる宗教行事だったが、次第に姿を変え、17世紀後半には仏の肖像の展示や地方劇(蔵戯)の公演がメーンの、宗教と娯楽が結びついた行事になった。このため地元では「展仏節」「蔵戯節」とも呼ばれている。写真は23日、「雪頓節」で盛り上がるラサの様子。 「人民網日本語版」2006年8月25日 |