中国国家発展改革委員会の王金祥副主任は5日、西部地域のGDP(国内総生産)が6年間で倍増し、生態系環境にも一定の改善が見られることになったと述べ、2000年に始まった西部大開発で大きな成果が収まったという見方を示した。 これは、王金祥副主任が5日に開催された全国政治協商会議?「西部大開発推進」の特別テーマをめぐる会合で述べたもの。王金祥副主任によると、2005年の西部地域のGDPは3兆3300億に達し、2000年に比べて倍増となった。「第10次五カ年計画」(2001~2005年)期の西部地域のGDPは年平均11%増で、都市部住民の可処分所得および農村部住民の純収入の年平均伸び率はそれぞれ10%、6.8%となっている。 国は絶えず西部地域のインフラ整備への資金投下を増やしている。2000~2005年に、西部地域で着工された交通、エネルギー、通信などの重点プロジェクトは70件に達し、資金投下総額は約1兆元に上っている。青海?チベット鉄道、「西電東送」(西部の電気を東部に送るプロジェクト)、「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に送るプロジェクト)、大型水利施設など西部開発のシンボルとなるプロジェクトが相次いで前倒し竣工している。道路22.6万キロが新たに開通し、鉄道の敷設も合計4000余キロが完工している。 経済の発展と同時に、西部地域の生態系環境も改善されつつある。2000~2005年において、中央政府は西部地域の耕地の樹林への回復、天然林保護、防護林造成および北京天津黄砂発生源対策という5つの生態系保護プロジェクトに1220数億元、水土流失総合対策、長江三峡ダム、雲南省滇池流域などの水汚染の防止?抑制、タリム川の総合管理、中心都市の汚染処理などのプロジェクトに450数億元を投下している。これによって、一部地域で樹木、草などの植生は顕著に増加し、水土流失面積は縮小しつつあり、砂漠化した土地の回復面積が砂漠化する土地の面積を上回ることになった。 このほか、国は西部地域農村部のインフラ整備、道路網の拡充、電力網改造などのプロジェクトに310数億元を投下した。これにより、99%の西部地域の郷?鎮に電気が通じるようになり、3660数万人の飲用水困難の問題や飲用水安全問題が解決された。政府はさらに生態系環境がぜい弱で、基本的な生存条件が欠けている地域の122万の貧困人口を対象に移住プロジェクトを実施している。 「チャイナネット」2006年9月6日 |