国家発展?改革委員会の王金祥副主任はこのほど、加筆手直しされている『西部大開発「第11次五カ年計画」期(2006~2010年)の総体計画』は社会主義新農村の建設、農村インフラ施設整備、特色ある優位産業、環境保護、公共サービスなど8つの項目をこれからの西部大開発の重点課題として初歩的に確定したことを明らかにした。 今回の総体計画は「二つの安定」と「三つの新しい」目標を打ち出している。即ち、西部地区の経済の安定的かつ比較的に速い発展と人民の生活レベルの安定的向上、インフラ施設と生態系の整備における新たな突破を、重点地区と重点産業の発展を新しいレベルに、基礎的公共サービスの均等化において新たな成果を収めることである。これらの目標の達成のために下記の8つの項目に具体化している。 一、 社会主義新農村の建設を着実に推進し、現代農業の発展を加速し、農村の生活および生産条件の改善と農民の収入を増やすことを西部地区の新農村建設の重点にする。 二、 インフラ整備を引続き強化する。毎年道路、鉄道、民間航空、水利施設、情報など一連の重点プロジェクトを着工し、2本目の天然ガス輸送パイプラインと石油?天然ガス陸上輸入パイプラインを適時に敷設する。 三、 優位産業の発展に力を入れる。第11次五カ年計画の5年間或いはさらに長い期間を経て、西部地区のエネルギー及び化学工業、重要な鉱産物の開発及び加工、特色のある農業?牧畜業及び加工、重要なプラント製造、ハイテク産業、観光及び文化産業など6つの産業の急速な発展を実現する。 四、 重点地域の加速的発展を目指す。四川省の成都?重慶市経済圏、環北部湾経済圏、関中経済圏などの地域に跨る重点経済圏の発展を優先し、中心都市及び都市圏を集中的に発展させ、重要資源が集中する地区を集約的に発展させ、国境開港地を飛躍的に発展させ、少数民族地区の加速的発展を支援する。 五、 生態系保護と資源節約を上手に実行する。「第11次五カ年計画期要綱」には22の開発制限区域を指定した。そのうちの17の制限区域は西部地区にある。これらの開発制限区域について、保護を優先し、適度に開発をおこない、その地の資源環境が受け入れられる特色のある産業を発展させる。 六、 公共サービスの改善に力を入れる。その目標は公共サービスの均等化を促進し、国からのサポートを拡大し、より多くの西部地区の人々に改革の成果を利用できるようにする。 七、 人材陣の整備を確実に強化する。人材陣に対する開発体制を最適化し、生活条件の良くない、交通条件が良くない地区、少数民族区域自治地区の賃金、手当て、補助金制度をさらに充実させ、ハイレベルの専門人材を育成し、少数民族地区の人材開発へのサポートを強化する。 八、 西部大開発の長期効果メカニズムをさらに充実させ、国の助成メカニズム、区域の協調と相互促進のメカニズム、企業の発展インセンティブ?メカニズム、資源の開発及び管理メカニズム、経済の国際交流及び協力メカニズム、政府の協調サービス及び計画?実施?協調など7種類のメカニズムの作成を考えている。 「チャイナネット」2006/09/15 |