青海省とチベット自治区を結ぶ青海?チベット鉄道の開通から約2カ月が経過した今月15~17日、青海省環境保護局は調査チームを派遣して、沿線のゴミや汚水の処理状況を調査した。ゴルムド駅のゴミ?汚水処理施設の運転状況のほか、沿線の建設工事施工現場における生態環境の回復状況などについて、実地調査を行った。同局が伝えた。 青海?チベット鉄道のゴルムド―ラサ路線の青海省区間は、昆侖山、唐古拉(タングラ)山、沱沱河(トト河)、可可西里(ココシリ)といったデリケートで脆弱な生態系の地域を通過しており、環境保護という大きな責務を負っている。検査によると、沿線の施工現場はいずれも環境保護上の要求に基づいて生態環境を全面的に回復させており、施工中に設置された土壌の採掘?遺棄場、仮設道路、仮設小屋といった工事の痕跡はほとんどみられなかった。ココシリ区間では、チベットノロバ、チベットカモシカ、チベットガゼルなどの野生動物が、専用の通路を通って線路の両側を自由に行き来し、のんびりと牧草をはむ姿がみられるなど、生態環境保護対策が所期の効果を上げている。ゴルムド駅には客車から出たゴミの集中処理ステーションが設置され、一日当たり処理能力8トンの分離?圧縮式生活ゴミ処理機2機が調整運転を続けている。トト河駅には一日当たり処理能力20トンの小型生活排水処理ステーションが設置され、駅から出る汚水をすべてここで処理している。 「人民網日本語版」2006年9月1日 |