浅色棒状岩筋が数多くの湧き水のようにゴーゴー流れて落ちてくる、これは山東省泰山における「彩石の川」という地形の景観である。地質専門家が1カ月間手入れを加えることによって、泰山の桃花峪一帯の河床で10000平方メートルを超える彩石の地形景観が現れた。 この地形は、主にコントラストの大きなグレー、黒、白、黄などさまざまな色の岩からなり、そのうち黒いものは斜長角閃岩で、形成された時代が最も古く、約28億年と見られ、浅色棒状の多くは長石英質の岩筋であり、それらは何度もくりかえされた岩筋の形成や構造運動の産物であると見られる。地質専門家の研究によると、泰山のさまざまな色彩の岩からなる地形景観は、豊かな地質事象を含むものであり、何回かの岩漿の運動、変形と変質作用がそこに著しく現われているので、非常に高い観賞価値があるばかりではなく、重要な地学上の研究価値もある。 今では、こうした地形景観は、すでに泰山国家地質公園に組み込まれ、充分に保護されると同時に観光客にも公開されている。 「チャイナネット」 2006年9月4日 |