アジア欧州会議(ASEM)の第6回首脳会議が10日と11日、ヘルシンキで開催された。次回首脳会議は2008年10月に北京で開催される。温総理は今回の首脳会議で、中国政府の立場を次のように説明した。 ▽朝鮮半島およびイランの核問題について 朝鮮半島情勢は依然として、北東アジアの安全保障における最も突出した問題だ。当面の急務は、6カ国協議の早期再開に全力を注ぐことだ。各国が長期的視点と大局に立ち、冷静と自制を保ち、対話を通じて相違を縮小する方針を堅持し、相互信頼を深め、朝鮮半島および北東アジアの平和と安定を守ることを希望する。 イランの核問題は外交交渉を通じた解決が最良の選択だ。イランは国際社会の懸念を重視し、建設的な措置を講じるべきだ。関係各国は引き続き忍耐を保ち、柔軟性を示し、交渉の早期再開を実現しなければならない。 ▽持続可能な発展に向けたエネルギーと気候変動の問題について 中国はエネルギーの生産大国であるとともに、消費大国でもある。省エネと環境保護は単に中国自身の発展にとって必要なだけでなく、人類に対する貢献でもある。中国は気候変動に対処するための国際協力体制に積極的に参加し、合意事項を真摯に履行している。中国はエネルギーの節約とエネルギー利用効率の向上を重視している。実際に総合的な措置を講じ、クリーンエネルギー普及、エネルギー利用効率向上、循環型経済の発展、資源節約型社会の構築に努めている。 「人民網日本語版」2006年9月12日 |