国際通貨基金(IMF)は11日、中国経済に関する年次報告書を発表した。IMFは、高度経済成長の維持に向けた中国政府の取り組みの成果を高く評価するとともに、今年の中国の経済成長率を10%前後と予測した。 また同報告は、経済が繁栄?衰退の周期に入ることを避けるため、経済成長を抑制する措置を取るべきだと指摘。中国政府による中期経済改革、特に投資と輸出とに過度に依存した経済成長モデルから消費中心のモデルへの転換政策に対し、同意を示した。 同報告は、中国政府は人民元相場に対してより柔軟性をもたせるべきとの見方を示したものの、段階的かつ制御可能な方法で相場変動を推進する政策を維持すべきであり、性急な相場調整はマクロ経済の安定に対してマイナス影響を与える可能性があると強調した。 「人民網日本語版」2006年9月13日 |