外国直接投資(FDI)が今年に入り4カ月連続減少したことから、外資誘致力に対する憂慮の声が一部から上がっている。しかし、中国の経済成長と体制改革が進むに伴ない、中国のFDI導入は金額だけを主眼に置いた粗放型の段階から、選択的かつ段階的で、品質?技術?環境を重視した新段階に入ると専門家は予想している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 今年1月~8月に新しく設立された外資系企業は前年同期比7.63%減の2万6227社、外資利用額は実行ベースで371億9200万ドル(同2.11%減)。 8月単月の新規外資系企業設立数は3455社(同7.65%減)、外資利用額は44億8600万ドル(同8.49%減)だった。4カ月連続で外資利用額がマイナス成長を記録している。 商務部研究院外資部の金伯生主任によると、中国のFDIは、長期間かなりの高レベルを維持してきたため、短期間での数字の変動はやむを得ないことだと語る。たった数カ月のデータから、FDIが今後長期にわたり減少するという結論を出すことは不可能だという。 商務部の崇泉報道官は「中国の外資利用額はここ数年間、比較的安定した増加を続けており、実行ベースで十数年連続して500~600億ドルの数字を維持してきた。基数がやや高い位置にあったことを踏まえれば、外資利用額に数カ月間の変化が生じたことは、極めて正常な現象といえる」と語る。 「人民網日本語版」2006年9月20日 |