中国物流および購買連合会の最新統計によると、今年上半期における中国全体の社会物流総額は26.8兆元で、不変価格で計算すると15.3%増となり、伸び率は前年同期比1ポイント縮小した。社会物流総額の伸び率縮小には、工業製品社会物流総額伸び率の縮小がその背景にある。上半期の工業製品社会物流総額は23.4兆元で、不変価格で計算すると前年同期比15.6%増となり、伸び率は同1.2ポイント縮小し、輸入貨物物流総額は2.95兆元で、同14.2%増となり、伸び率は同0.2ポイント拡大した。農産物社会物流総額は4615億元で、不変価格で計算すると同5.1%増となり、伸び率は前年比で横ばい。 今年上半期の中国の物流費用総額は1兆6786億元で、前年同期比14.7%増となり、伸び率は同1.2拡大した。一方、物流費用総額がGDPに占める割合は引き続き低下し、昨年通年の18.6%から、今年上半期の18.4%となり、0.2ポイント縮小することとなった。物流費用総額の構成から見ると、輸送費用は同12.9%増の9329億元で、伸び率は同0.8ポイント拡大し、輸送費用が物流費用総額に占める割合は55.6%で、前年同じ時期とほぼ変わらず。保管費用は同18.6%増の5314億元で、伸び率は同2.4ポイント拡大し、物流費用総額に占める割合は31.7%で、同1.2ポイント拡大した。管理費用は13.2%増の2144億元で、伸び率は同0.2ポイント拡大し、物流費用総額に占める割合12.8%で、同0.1ポイント縮小した。 分析では、上半期の物流増加額の伸びはかなり速く、物流サービス業の収益も拡大している。上半期の物流業増加額は不変価格で11.8%増の6463億元で、サービス業増加額全体の約17ポイントを占め、前年比やや拡大した。 今年上半期の国内物流関連業種の固定資産投資額は同20.7%増の4322億元で、伸び率は同5.9ポイント縮小し、中国全体の平均投資伸び率を下回った。 「チャイナネット」2006年9月26日 |