「庫沙河生態プロジェクト」は新疆ウイグル自治区塔城地域の裕民県にある。なが年らい、この地域はシベリア高気圧の影響でよく強風の災害に見舞われ、砂あらしが年ごとに頻繁化し、強度もますます大きくなっている。気候も乾燥し、年間降水量は240ミリ以下ではあるが、蒸発量は1021ミリに達し、農民、牧畜民の生活、農業?牧畜業の生産にひどい被害をもたらしている。これを解消するため、国は「庫沙河生態プロジェクト」の実施を決定した。 「庫沙河生態プロジェクト」は2000年から始動し、すでに第一段階のプロジェクトが着工されており、第二、第三段階のプロジェクトも準備段階にある。第一段階プロジェクトの実施によって、約1300ヘクタールの防風林や牧草地帯が整備され、防風、砂あらしの沈静化の役割を果たし、この地域の局部的気候も改良されており、地元の農業と牧畜業の生産を保障する重要な生態環境の整備となっている。生態システムの良好な循環のために確固とした基盤が打ち固められた。 関係筋によると、第二、第三段階の「庫沙河生態プロジェクト」の実施により、新疆の北部、ひいては中国北部の生態環境の改善にも顕著な役割を果たすことになっている。 「チャイナネット」2006/09/27 |