中国旅行・ツアーは旅情中国におまかせください
現在地: ホーム > 中国ニュース >

大吹雪の障壁――老風口生態プロジェクト

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
新疆ウイグル自治区塔城地域の北西部にある老風口は、外部とつながる塔城盆地のルート‥

新疆ウイグル自治区塔城地域の北西部にある老風口は、外部とつながる塔城盆地のルートとして、わが国ひいては世界においてもまれにみるひどい吹雪に見舞われる地域である(ユーラシア大陸の中心地でもある)。年間、強風の被害に見舞われる期間は平均150余日間で、最高風速は40m/sにも達する。被災面積は50余ヘクタールにも達し、そのうち、耕地面積は6万ヘクタールで、牧草地帯は21ヘクタール。冬季には、強風がひどい雪を引き起こし、人々の生存さえ脅かすことになる。

地元のこうしたひどい吹雪による災害をなくすため、国は「老風口生態プロジェクト」の実施を決定した。2002年には第一、第二段階のプロジェクトが着工された。老風口一帯の40万人の人々は自然のきびしさと戦い、延べ53.3万余人の人たちが自発的に作業に参加した。砂漠化総合対策として、生態林0.75万ヘクタール、人工牧草地帯0.1万ヘクタール、牧草地帯改造0.15万ヘクタールなどをおしすすめた。

「老風口生態プロジェクト」の第一、第二段階の始動後、地元の平均風速は改造以前の7.5m/sから6.0m/sに減速した。土地の蒸発量も5-20%減となった。そして、土壌の有機質含有量は16.9%増となった。最も重要なのは、生態林によってさえぎられることになった冬季の積雪量は、2400万立方メートルのダムの貯水量にも相当するものとなった。昔のゴビの砂漠に新しいオアシスが誕生した、とも言えるものである。

局地的な気候の改善は経済的なメリットをもたらした。関係筋によると、2004年、塔城地域のGDPは98.7億元に達し、1991年の12.2億元より8.09倍増となった。

「老風口生態プロジェクト」の第三段階の準備作業も現在、第一、第二段階をふまえて積極的に進められている。「第11次五カ年計画」期(2006~2010年)末頃には、新規増加の生態改造面積は1.5万ヘクタールに達し、人工林、植生カバー率、砂漠改造面積のさらなる増加を目指している。

「チャイナネット」2006/09/28

上げる
(0)
0%
下げる
(0)
0%
------セパレーター----------------------------
感想・意見を書き込み
違法、他人を中傷する記事は管理者の判断で予告無く削除されます。
評価:
【絵文字 気持ち】 :
ID: 文字の確認:別の文字を表示
最近のコメント コメントの詳細ページへ>>
お勧め内容