国家林業局の趙学敏副局長は、中国の湿地の45%がすでに保護区となり良好に保護されており、湿地保護の趨勢は明るい方向に向かっていると表明した。 全国湿地資源調査統計によると、100ヘクタール以上の中国現有の各種湿地面積は3848.55万ヘクタール(水田を含まない)で、現存の自然或いは半自然の湿地は国土総面積の3.77%である。 全体としては中国湿地面積の減少、機能低下の趨勢は依然として有効に抑制されてはおらず、その他の生態保護に比して湿地保護事業への着手はやや遅く、認識レベルから見ても発展のための条件面から見ても事業発展の条件要素を満たすことは難しい状況である。特に黄河流域全地区を包括する中国西部地区は、自然地理条件が降雨量の少ない乾燥気候であり、長期にわたって形成された農業、牧畜業の生活様式などの要素の影響を受け、湿地は非常に厳しい状況に直面している。 趙学敏副局長は、中国の伝統的な湿地保護の概念に変化が起きていると述べ、今後は湿地保護を流域総合管理の全プロセスに組み入れ、湿地保護と国家の生態重点プロジェクト、経済重点プロジェクトとをリンクさせて、積極的に黄河の中流?上流域湿地保護、高原湿地保護、海浜湿地保護などを展開し、一連の湿地保護重点モデルプロジェクトを組織実施すると表明した。 「チャイナネット」2006/10/10 |