中国商務部サービス貿易司の単慶江副司長は、このほど開催された第1回中国中部投資貿易博覧会の「現代流通および中部振興ハイレベルフォーラム」の席で、モノの貿易に比べて、中国のサービス貿易は依然としてかなり劣るものであると指摘した。サービス貿易の中国の対外貿易総額に占める比率は10.9%に過ぎず、19%の世界平均水準に比べてはるかに低いものである。これは、中国のサービス貿易の将来性が大きく、サービス貿易は今後の中国の対外貿易の発展において重要なスポットであることを意味するものである。 ここ数年、国際サービス業移転の加速に伴い、中国のサービス貿易もかなり速い発展を遂げている。統計データによると、2005年の中国のサービス貿易の輸出入総額は1582億ドルに達し、前年比18%増となり、貿易赤字は3%減り、1999年以来初めて94億ドルの低水準に縮小した。 しかし、中国のモノの貿易とサービス貿易には「1長1短」の現象がなお続いている。単慶江副司長によると、2005年において、中国のモノの輸出入総額は1兆4000億ドルで、引き続き世界3位の座を維持している一方、サービス貿易はかなり遅れを取っている。2005年のサービス貿易総額は1582億ドルで、世界7位。同時に、サービス貿易はアンバランスで、在来のサービス貿易のウェートが大きく、現代的サービスはかなり遅れている。中国のサービス貿易は観光、輸送およびその他の商業サービスなどに集中しており、2005年には、それぞれサービス貿易の輸出入総額の32%、28%、17%を占める一方、金融、通信、コンピュータおよび情報サービスなどの高付加価値で技術レベルの高い現代的サービス貿易はそれぞれサービス貿易の5%、1%、2%にしか占めておらず、依然として初級的な発展段階にある。 単慶江副司長は、サービス業とサービス貿易は1つの国の経済構造の重要な構成部分であると強調した。新ラウンドの世界産業構造調整の中で、サービス貿易、アウトソーシング、ハイエンド高付加価値製品の製造および研究?開発を主要な内容とする産業移転がとりわけ人々の注目を引いている。これは、中国の経済構造調整および新しい形の国づくりにとって貴重な発展のチャンスをもたらしている。サービス貿易の拡大、サービス貿易の構造改善を図ることは国際分業における中国の競争力を高めるための新しい政策であると同時に、対外貿易の成長モデル転換においても効果のあるものであるとしている。 「チャイナネット」2006年10月10日 |