国家人口計画生育委員会の趙白鳩副主任は9日、瀋陽で開かれている第14回世界生産力大会の席上で、中国は21世紀前半に、総人口ピーク、労働人口ピーク、高齢人口ピークの三大人口ピークを立て続けに迎えるだろうとの見解を示した。 趙副主任は次のように述べた。 ▽人口規模について。 現在の出生率は1.8で、この水準を維持していくと毎年800万から1千万人が増加することになる。これは、2年でオーストラリアの人口分、6年で英国の人口分増加することを意味し、今でさえ厳しい生存環境に、更なる困難をもたらすことになる。 ▽人口の資質面について。 労働人口が非常に多く、就職に対する圧力が大きい。また、人口全体の文化?科学分野のレベルを早急に向上させなければ、激しさを増す国際競争に適応できない。 ▽人口の構成について。 男女出生率の不均衡と高齢化という二重の問題があり、社会保障はかつてない大きな負担に直面している。2000年の第5回人口センサスのデータによると、中国の男女出生率の不均衡はすでに深刻な状態にある。もう一つの大きな問題は急速に進む高齢化だ。65歳以上の高齢者は総人口の7%に達しており、中国の高齢化社会は予想より早く到来した。一方で、高齢者へのサービス政策、保障政策などの社会保障制度の整備は遅れている。 「人民網日本語版」2006年10月11日 |