外交部の定例会見で10日、劉建超報道官が記者の質問に答えた。 ――朝鮮による先日の核実験は、中国外交の失敗を示すものではないか。 中国は朝鮮半島の核問題を解決しようとするすべての過程において重要な役割を発揮し、積極的かつ困難な努力を払ってきた。6カ国協議の過程を振り返ってみると、議長国としても、主要調停国としても、中国は一貫して積極的な努力をしてきた。事実、6カ国協議が過去数年間に重要かつ積極的な進展を遂げたことは誰もが認めている。とりわけ、昨年9月19日に6カ国協議の各国が採択した、朝鮮半島の非核化実現の目標に関する「共同声明」によって、重要な共通認識が打ち立てられた。現在最も重要なのは、これらの共通認識を実行に移すことである。あの6カ国協議の後、情勢にいくつかの新しい変化があり、また今日のような大きな困難にも遭遇した。こうした状況であるほど、われわれは一層、現在の情勢に冷静に対応していかねばならない。現在、6カ国協議の各国と世界の圧倒的多数の国々は、引き続き6カ国協議を通じた、協議と対話を通じた、朝鮮半島核問題の解決を支持している。これも6カ国協議がこの問題を解決する最良の方法であることを十分に証明するものだ。わたしは、現在の状況が中国外交の失敗であるとも、関係各国と国際社会の外交努力の失敗であるとも考えていない。まさにその反対に、われわれは引き続き、6カ国協議の路線に沿い、非核化の目標に向けて歩んでいくべきだ。 「人民網日本語版」2006年10月11日 |