このほど開かれた「第七回中国植物生物多様性保護シンポジウム」によると、我が国最大の種子バンクが今年末に雲南省の省都昆明市にデビューし、その規模は世界に存在する大型種子バンクと肩を並べることができるほどのものである。 昆明植物研究所の李徳銖所長によると、これまで雲南省の植物の2割を占める3000種類あまりの植物が野外で絶滅し、生物多様性喪失のテンポははるか人々の想像より速い。 東アジアは世界で最も植物資源が豊富な地域であり、中国は3万種余りの植物を擁しており、東アジアの植物資源の核心的な存在でもある。雲南省は1.6万種余りの植物を有し、全中国の植物の約半分を有している。しかし、この25年間に3000種あまりの植物の姿がめったに目にすることができなくなり、それについての保護作業はさし迫まった課題となっている。 昆明種子バンクは、我が国の重点科学プロジェクト「中国西南野生生物種資源バンク」に組み入れられ、野生の植物種の収集保存を主とするものであり、珍しい、絶滅危惧のある、中国だけある或いは重要な経済価値のある野生植物種を重点的に収集保存する。雲南省を立脚点とし、チベット高原を含む中国西南地区をカバーし、ひいては全中国の植物種を収集保存し、国際的な野生生物種の収集保存と研究するプラットホームをつくることにする。 「中国西南野生生物種資源バンク」は5年内に6450種類、6万6500部(株)の野生生物種の資源を収集保護し、15年内にあわせて1.9万種類、19万部(株)の野生生物種資源を収集することを計画している。 「チャイナネット」2006-10-19 |