浙江省永康市高楼村でこのほど、神秘的な壁画が発見された。村民の陳振虎さんの100年以上の歴史のある家屋の壁の一側面は、もともと真っ白のものだったが、水をかけると、全長約8メートルの「西湖全景図」が現れたのだ。雷峰塔、断橋、湖心亭、浄慈寺など、西湖の景勝スポットがすべてこの壁画に収まっているほか、当時の農作業、湖畔の建築物の内部構造などまでも生き生きと描かれており、当時の西湖の景色と繁栄ぶりが再現されている。 陳さん一家は、もともと、まさかこの壁に壁画が描かれていることは知らなかった。陳さんのひまごむすめが偶然この壁に水をかけたことによって、みんなが初めて壁画の存在に気づいたのである。陳さんによると、小さい頃、自分の父からこの壁画についての話を聞かされたことはあるが、壁画が一体どこにあるのかわからなかった。曽祖父がこの壁画を描くため、わざわざ杭州に赴いて「西湖十景」を見て回り、その景色を臨写して家に持ち帰り、それをもとにこの壁画を描きあげたというのである。 100年も経った今、この壁画はなお完璧な姿を保っているのは、創作の際に何か特殊な原材料を使用したからだろうか。そして、なぜ水に濡れてはじめて、壁画が現われるのか。この数々のナゾは、いまだに未解決のままである。 「チャイナネット」2006年10月20日 |