温家宝総理は12日午前、黄砂現象による砂嵐への対策について、専門家を集めて座談会を開いた。温総理はこの中で、次のように指摘した。 黄砂とその発生源への対策は、長い時間を必要とする困難な歴史的任務だ。科学的発展観の方向に沿い、自然や経済の法則性に合わせ、対策のシステムをさらに整備し、総合的かつ科学的な、法に基づく対策を堅持し、粘り強くしっかりと対策を進め、経済と社会の持続可能な発展を促進しなければならない。 黄砂の発生要因はきわめて複雑だ。対策に当たっては、総合的措置を講じ、根本的対策と対症療法を並行することが必須になる。砂漠化防止に力を入れ、黄砂とその発生源への対策計画を全面的に進めなければならない。人工的対策と自然回復を組み合わせ、生物の働きと人工的なプロジェクトを組み合わせ、地域的対策と重点的対策を組み合わせることで、樹木?草を主体とする砂漠生態の安全システムを整え、定着させる必要がある。砂漠地では植生を厳重に保護し、法に基づいて保護のための立ち入り禁止区を設け、水資源を合理的に利用する。▽西北?華北?東北3地方における「防護林」(生態保護を主目的とする森林)の整備▽北京?天津地区の黄砂発生源への対策▽退耕還林?還草(開墾地を森林?草地に戻すプロジェクト)――を引き続き実施し、実情に合わせてプロジェクトの内容充実を図り、進度と質を確保しなければならない。 「人民網日本語版」2006年6月14日 |