燕山石油化学有限会社を起点とし、北京市をめぐる環状精製油パイプラインの着工式が18日に行われた。これは中国最初の都市精製油輸送パイプラインとなる。 この精製油パイプラインは、燕山石油化学有限会社を起点とし、豊台区、房山区、大興区、通州区、順義区および昌平区を経由し、長辛店、黄村、通州、順義、沙河の5つの石油タンクを結び、終着点の昌平区の石油タンクに至るもの。 このパイプラインは第6環状道路に沿って敷設されることになっている。配管は二本で、一本は燕山石油化学有限会社のクリーン?ガソリン、クリーン?ディーゼルオイルおよび航空燃料油を5つの石油タンクへ輸送するもので、直径0.3メートル、設計年間輸送量285万トンで、もう一本は航空燃料油を首都空港の石油タンクに輸送するもので、直径0.25メートル、年間設計輸送量120万トン。これにより、市内の精製油のクローズトな環境での輸送が可能になるとともに、航空燃料油輸送の安全性も一層高まると見られている。 このパイプラインは、全長183キロメートルで、北京天津間高速道路の2倍に相当する。年内に143キロの工事が完了する予定。 また、このパイプラインの建設は、北京地区のクリーンエネルギーの安定供給、精製油備蓄に重要な意義を持つとともに、2008年の北京五輪の開催にも寄与すると見られている。 「チャイナネット」2006年6月20日 |