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海抜が最も高い鉄道――青海.チベット鉄道

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
世界で海抜が最も高い鉄道は、中国の西部にある青海省とチベット自治区を結ぶ「青海?‥

世界で海抜が最も高い鉄道は、中国の西部にある青海省とチベット自治区を結ぶ「青海?チベット鉄道」ですが、この鉄道はまもなく全線が開通することから、来週テスト運営が行われます。つまり、チベット自治区にはこれまで鉄道がなかったという歴史に終止符が打たれるのです。

「青海?チベット鉄道」は西部青海省の中心地西寧とチベット自治区の中心地ラサを結ぶ全長1956キロの鉄道ですが、平均海抜4500メートル以上だということから、「天路」、つまり「天に通じる道」とも呼ばれています。この鉄道が通るチベット高原は、空気が薄く、紫外線も強く、万年雪が多く、気候も複雑なところです。このようなところでの鉄道敷設は非常に困難であり、ある外国の専門家はこれは不可能なことだと決め付けていました。しかし、ここでの鉄道敷設は中国人の昔からの夢だったのです。

孫永福鉄道次官によりますと、ここで鉄道敷設の理由について、青海省とチベット自治区の経済発展は地元の不便な交通が後足を引いている状態を改めるためだとしています。全国でただ一つの鉄道のない一級行政区としてチベット自治区ではこの問題は非常に重要です。これについて、孫永福次官は、「この鉄道の敷設後、チベットの経済と社会の発展に必要な物資、情報、人力などはこの鉄道で運ばれる。また鉄道の敷設は多くの企業の発展に原動力を注ぎ、地域の開発にもプラスとなる。特にチベットのような豊かな観光資源を有するところでは、鉄道の敷設によって、観光客は必ず増えるでしょう」と語りました。

「青海?チベット鉄道」の敷設工事は1950年代から始まったものですが、経済上と技術上の要素から、その一部しか完成することができませんでした。しかしここ数年は、総合的国力の増強と科学の進歩によって、「青海?チベット鉄道」の敷設が解決すべき課題となったのです。そこで中国政府は、このプロジェクトに330億元を拠出し、2001年から第二期工事を始めていました。

ところで、青海?チベット高原を通る鉄道の敷設の難しさはどこにあるのでしょうか?

それには三つの難題がありました。つまり、永久凍土、環境保護及び酸素不足という問題です。青海チベット高原の土壌と岩石層は永久に凍結した状態にあるものの、夏には一部がる溶け現象が現れます。ですからレール敷設での基礎となる土の部分が不安定になるのです。また海抜の高いところは生態が非常に敏感で、工事中の環境保護は大きな課題となります。このほか、高原での酸素不足問題は労働者たちとってチャレンジとなるだけではなく、将来、列車の乗員や客にとっても危険をもたらすマイナス的要素なのです。このような状況を前に、長い間の研究と実践を通じて、人々はこれら難題の解決法を見出したのです 。

こうして長年の努力を経て、「青海?チベット鉄道」の敷設工事はすでに完成し、チベットには鉄道がないという歴史はこれで終わったのです。

ところで、この鉄道の開通によって、青海チベット高原はどう変わっていくのでしょうか。 ラサ付近のある村に住んでいるニマさんは、「これまで毎年の春の耕作につかう化学肥料が足りないので困っていました。というのは雪で道路が不通となり、多くのものが手に入らないのです。これからは鉄道が開通するので安心しています。また、鉄道での輸送はトラックでの輸送より早いですからね」と話していました。

実は、この鉄道の開通によって、化学肥料の輸送が便利になるだけではなく、より多くの内地の人や、外国の人がこれからチベットを気軽に訪れるでしょう。昔は、交通の問題で、チベット観光の費用は高くい、海外旅行より費用がかかる場合多かったのですつまり、この鉄道の開通はチベットにとって多くの利点があるのです。

「CRI」より 2006/06/22

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