今年、イタリア文化年などの要素のおかげで、イタリア観光に行く中国人の数が急増しつつあり、中国駐在イタリア大使館が発給するビザの数も記録を更新した。 イタリアのカンパニア州観光?文化遺産省のマック?ディ?ライロ氏が北京国際観光博覧会に出席した際に、これを明らかにした。統計データによると、今年1-4月、中国駐在イタリア大使館が中国の公民に発給したビザの数は昨年同期比175%増となった。 芸術財や文化遺産に恵まれる著名なカンパニア州は中国観光客の急増を特に実感している。ヨーロッパにおいても観光資源が最も豊かな地域の一つとして、カンパニア州には360キロの海岸線、数多くの文物、著名なカラカラ公共浴場などの名所があり、より豊かになった中国の人々をひきつけている。 同氏によると、カンパニア州のポンペイ遺跡とナポリは中国の観光客にとってヨーロッパ観光の際の新たな選択となっている。2004年に、イタリア観光を行った中国の人々のうち、カンパニア州を訪れたのはわずか40%であったが、2005年にはそれが大幅に増えた。 イタリア国家観光局?アジア区のエンリケ?マルティーニ社長は「カンパニア州のナポリ古城は世界人類文化遺産にも登録されており、ポンペイ遺跡は中国の観光客を紀元79年のベズビオ火山の噴火を実感させるものがある。そのほか、カンパニア州はピザとマカロニのルーツともいわれるところでもあり、中国の人々はイタリアのグルメを楽しむことができる」と語った。 中国駐在イタリア大使館のベンジェアン(音訳)?一等書記官は「観光産業はイタリアの支柱産業である。イタリアへの理解が深まるとともに、より多くの中国の観光客がローマ以南の地域に赴くことを願っている」と語った。 「チャイナネット」 2006年6月27日 |