蒙古族の伝統的な祭り「ナーダム」がこのほど、初の国家無形文化財として認められた。 「ナーダム」とは、蒙古族の言葉で娯楽、芸能の意味。古代や近代のナーダムでは、男子の「三芸」とされる蒙古相撲、競馬、弓術の試合が行われる。現代のナーダムでは、さらに女性や少年による蒙古相撲、ポロ、馬術、陸上、球技なども行われる。このほか、各地の物産を持ち寄り、交換する場ともなっている。現在では、草原や水が豊かなシリンゴル草原で行われ、誰もが参加できる鍛錬や娯楽の場となっている。 ナーダムは、蒙古族の民衆に愛されてきた、伝統的な大衆の祭りでもある。チンギス?ハンが蒙古帝国の大ハンに推された1206年、盛大なナーダムが行われたとされる。記録によると、1260年、元の世祖(フビライ?ハン)が上都(当時の名は開平)で即位したときも、ナーダムが行われ、相撲の参加者だけで1024人に上ったとある。 「人民網日本語版」2006年6月27日 |