7月18日、古代海上シルクロードを開拓したスウェーデン商船「イエーテボリ号」を復元した帆船が8ヶ月の航海を経て、広州市の南沙旅客埠頭に寄港した。スウェーデンのカール16世グスタフ国王ご夫妻をはじめとするスウェーデンの訪問団が、地元の人々の熱烈な歓迎を受けた。 1732年に、スウェーデンの商船「イエーテボリ号」がスウェーデンから出発し、18ヶ月間をかけて中国の広州の港に寄港した。今回の航海は中国?スウェーデンの二国間貿易の先駆けとなったばかりでなく、世界航海史及び通商史に名を残した「古代海上シルクロード」と呼ばれる航路を開拓する壮挙となった。 昨年10月2日、3000万ドルを費やし、4000人の造船者が10年間をかけて建造したこの復元船は、スウェーデンから出港し、「古代海上シルクロード」の航路に沿って中国に向かった。スウェーデンのボサイ?リンホルム副首相は記者の取材に対し、「中国は急速に発展をとげており、すでにアジアにおけるスウェーデンの最大の市場となっている。そのため、スウェーデンの多くの会社が巨額な資金を拠出してこの復元船の建造及び航海のスポンサーとなったのだ。今回のイベントは、スウェーデンの中国における知名度の向上に大きな役割を果たすことになるだろう」とコメントした。 カール16世グスタフ国王は歓迎式典において、この「「イエーテボリ号」はスウェーデンと中国との間の貿易の最初のページを切り開いた船で、両国間関係にとって非常に重要な意義を持っている。今回の航海によって、この「イエーテボリ号」に乗って広州に向かうという私の長年来の宿願もかなったのだ。また、この復元船の中国寄港は、両国間のさらに幅広い交流と協力の展開の契機となるだろう」と語った。 この船は1ヶ月間広州市に滞在し、文化、観光、貿易などの分野の交流を行うことになっている。広州市は、「通商史の回顧」、「歴史文化に注目」、「民間交流」「中国?スウェーデン両国間の友情」などをテーマとするイベントの開催のほか、敷地面積2万4000平方メートルの「イエーテボリ号」博覧パークで、スウェーデンのコーヒー展、茶文化展、航海日展、広州文化写真展などが催されることになっている。 「チャイナネット」2006年7月20日 |