全国人民代表大会(全人代)常務委員会の呉邦国委員長は4日午後、日本の衆議院代表団と会見した。代表団は全人代と衆議院による議員派遣交流事業、「第2回中日議会交流委員会」に出席するために訪中している。 双方の発言の要旨は次のとおり。 ▽呉邦国委員長 中日両国は互いに重要な隣国であり、長期的に安定した中日善隣友好協力関係は、両国と両国民の利益となるだけでなく、地域と世界の平和、安定、発展にプラスの作用をもたらす。 中国は一貫して戦略的角度、長期的視点から中日関係を見据えており、両国の平和共存、世々代代の友好、互恵協力、共同発展のために力を注いでいる。 歴史問題に対する正確な認識と対応は、中日関係の重要な政治的基礎だ。「歴史を鑑(かがみ)とし未来へ向かう」の精神に則り、両国関係の大局という見地に立ち、両国の政治的障害を取り除き、中日関係をできるだけ早く正常な発展軌道に戻すべきだ。 (全人代と衆議院の定期交流事業による進展と成果を評価した上で)議員は人民を代表し、議会は民意を反映する。議会の交流は国家間関係の重要な一部だ。定期交流という制度が、対話強化の継続、人員往来の促進、相互理解の促進、互恵協力の推進などにおいて独自の役割を一層発揮し、中日関係の改善と発展に貢献することを期待する。 ▽佐田玄一郎?衆議院議院運営委員長 日中友好の推進は日本の衆議院各党派の一致した理念であり、日本国民の根本的利益にかなっている。衆議院は全人代と共に定期交流制度をさらに充実させ、日中関係の改善に向けてさらに努力する。 「人民網日本語版」2006年7月6日 |