天津市は砂漠化対策実施いらい、望ましい生態効果、社会的効果、経済効果を収めている。2005年末現在、砂漠化対策プロジェクトの実施による収入は合計5.3億元に達し、プロジェクト区域内の一人当たり年間増収は693元となり、地元の一人当たり純収入の10%を上回るものとなっている。四つの成果は次のとおり。 一、 農民の増収が著しい。ここ数年プロジェクトの実施と結びつけて、天津名物の甘栗、薄皮クルミ、ブドウ、ナツメなどの果樹と幼林基地を10万ムー(15ムーは1?)以上つくり、乾果及び果物類、花卉、速成豊作林などを8万ムーあまり新たに開発したことで、山間部農民収入の88%にあたる3.28億元を手にし、山間部農業経済の基幹産業となっている。 二、 エコ観光が大いに発展している。プロジェクト実施区域内の環境改善により、観光業の発展が促された。2005年末までに、51の村の千戸に近い農家が毎年延べ45万人の観光客を受け入れ、観光収入は1200万元以上に上っている。 三、 生態環境が改善された。「天津の水がめ」と称されているウ橋ダムはプロジェクト実施圏内にある。ダム周辺での造林や2万ムーの耕地を林地に戻すことにより、水源涵養と土壌保持の能力が高められ、施肥による汚染が減り、生態環境が効果的に改善された。 四、 砂漠を定着させ、土壌の流失を効果的に防止している。2001年からのプロジェクト実施いらい、地域的防護林システムの造林を重点に樹木と草などの緑の資源の増加、土壌保持、防風と砂漠の定着を目標とし、山間部、ダム、低地の三大区域を巡って山を封じての造林、耕地を林地に戻すこと、農地の中の樹林網をつくることが重点として行われ、55万ムーの生態林が増加し、大きな生態効果をもたらすと同時に地元に青い空と物質的な富をももたらすことになった。 「チャイナネット」2006/07/11 |