立ち遅れた生産能力を淘汰し、鉄鋼業界の生産総量を抑制するため、中国国家発展改革委員会(発改委と略称)は、国務院『生産能力過剰業種構造調整推進の加速について』(国発[2006]11号)の主旨に基づいて、7つの具体的な措置を打ち出した。この7つの措置は次の通り。 1、法律?法規および鉄鋼産業発展政策を厳格に実施すること。 国が制定?公布した一連の環境保護、安全生産関連法律および『鉄鋼産業発展政策』では、立ち遅れた生産能力の淘汰を通じて、生産総量を抑制し、構造調整を加速させることについて、具体的に要求している。鉄鋼産業政策に合致しないかあるいは許認可を得ていないプロジェクトに対しては、国の関係部門はプロジェクトをスタートさせるための関連手続きを受理しない。 2、鉄鋼産業の生産能力を厳格に抑制すること。 各地の人民政府は、法律に基いて法律違反のプロジェクトをストップさせ、各部門は国弁発[2003]103号文書の下達以後、引き続き法律に違反してプロジェクトを認可?建設したものを厳しく処分し、プロジェクトの認可を厳格にする。 3、立ち後れた生産能力を淘汰すること。 現行の関連法律?法規に基づいて、いくつかの資源多消費、高汚染企業および生産条件が立ち後れた企業を閉鎖する。2007年までに、生産効率の悪い200立方メートルおよびそれ以下の高炉、20トンおよびそれ以下の転炉と電気炉を淘汰し、2010年までに、300立方メートルおよびそれ以下の高炉やその他の生産条件が立ち遅れた施設を淘汰する。淘汰対象設備を持つ企業に対して、地方人民政府および関連部門はエネルギー、水、電力供給、流動資金貸付、鉄鉱などの資源配置およびプロジェクト審査?認可の面で、それ相応の制限措置を取り、これらの立ち遅れた生産能力ができるだけ早く淘汰されるよう促す。 4、企業の技術改造とイノベーションをサポートすること。 自主的革新能力の強化をサポートし、産業技術のレベルアップ、製品構造?品質の改善を通じで、エネルギー消費を削減する。資源の総合利用、環境保護と安全生産、鉄鋼産業構造の最適化に大きく影響を及ぼし、先導的な役割が発揮できるプロジェクトの建設を奨励する。企業が立ち遅れた生産能力を淘汰してその他の国の産業政策に合致したプロジェクトを立ち上げる際には、土地、金融などの面で優先的にサポートする。 5、鉄鋼メーカーの連携?再編を推進すること。 優勝劣敗という市場原理に則って、実力のある企業グループの資産と資源の優位性を活かし、地域、異なった所有制に跨る産業再編を奨励し、鉄鋼産業の集中度の向上を図る。金融、社会保障、財政?税務部門は産業再編を奨励する政策を制定し、企業の必要に応じて便宜を提供する。 6、業界の自粛を促すこと。 鉄鋼工業協会は業界の健全化発展のニーズに関する予測、生産能力の変化、立ち遅れた生産能力などに関する情報を適時に発表し、企業は業界の自粛を行い、認識を統一し、業界の秩序を規範化し、無秩序な競争や盲目的な発展を避ける。 7、指導を強化し、責任の所在を明確にすること。 各地は、立ち遅れた生産能力の淘汰を通じて、鉄鋼業界の生産総量を抑制し、鉄鋼業界の構造調整を加速することの重要性、切迫性、困難さ、および複雑さを充分に認識し、指導を強化し、一人一人の責任を明確にし、当該地域の五カ年計画および実施案を策定し、その重点と進捗度を明確にする。これと同時に、改革、発展と安定の関係を正しく処理し、立ち遅れた生産能力の淘汰、構造調整の中で生じた困難と問題を真剣に解決し、人員配置を適切に行い、社会の安定を保つ。 「チャイナネット」2006年7月13日 |