このほど行われた黄河における5回目の水と砂の流量調整作業の完了につれて、黄河デルタではいたるところに生気が満ち溢れ、大量の植生が回復し、たくさんの鳥類が飛来している。効果的に保護されているおかげで、世界で最も年若いこの湿地は5年間に40万ムー(15ムーは1?)拡大した。 黄河デルタは世界の中緯度大陸性気候温帯地域における最も年若い、完璧に保存されている湿地生態システムである。近年、黄河流域の連年の干ばつと導水の増大の影響で、上流から河口湿地に流れる水量が著しく減少しており、湿地生態系のバランスにも影響を及ぼしている。このほか、海水の逆流により、淡水の湿地面積が年を追って減少し、湿地の動植物も明らかに減少している。 こうした状況を変えるため、国家林業局は1999年から湿地生態系回復プロジェクトを実施し、2002年からの黄河における水と砂の流量調整作業も黄河デルタに豊富な水と養分を注ぎ込むことになった。ここ数年の改造を経て、40万ムーあまりのアルカリ性の土地が湿地に変わり、黄河デルタの生態系は目に見えて改善している。 現在、山東省関係部門はこれからの数年内に黄河デルタの50万ムー余りのアルカリ性の荒れ地を湿地に変えることを考えている。 「チャイナネット」2006/07/24 |