中国商務部の最新調査レポートは、今年下半期の中国の食糧類価格がおおむね安定を保ち、食糧とかかわりのある一部の農業副産物価格も安定的に推移すると予測している。 このレポートは、今年の夏季収穫食糧が三年連続の豊作となったため、食糧総生産量は74億キロ増の1138億キロに達し、7.0%増になるという見通しを示している。下半期に、食糧生産全般に大きな影響を与える悪天候が表われなければ、年間食糧総生産量は2005年に比べて大幅な増加が見込まれ、需給のバランスは大きく改善することになる。 レポートはまた、ここ2年の油料作物と油料製品価格の低迷、生産コストの上昇などの影響を受け、農民の油料作物栽培の意欲が低下し、油料作物の作付け面積が減っている、と指摘している。しかし、食用油および油料輸入の増加で、国内市場では、依然として供給が需要を上回る状況が続いており、価格回復の原動力が不足しているとされている。 レポートはさらに、副食品が豊富に供給されているが、一時的に、一部商品の価格変動が生じる可能性もかなり大きいとしている。 「チャイナネット」2006年8月10日 |