遼寧省 年内に50の小炭鉱を閉鎖 関係部門が公表した前年度の全国各地のエネルギー消費に関するデータによると、単位GDPあたりのエネルギー消費、単位GDPあたりの電力消費、一定規模以上の工業企業(国有企業または年間売上高500万元以上の非国有企業)の単位工業増加額あたりのエネルギー消費の3つの指標で、遼寧省はそれぞれ22位、16位、21位といずれも全国平均水準を上回ることとなった。 遼寧省経済委員会資源節約および総合利用処の胡強処長は、記者のインタビューに答えた際、遼寧省は今後、GDP 1万元あたりのエネルギー消費指標の統計、公開制度を構築し、主要エネルギー消費企業への監視強化、エネルギー消費削減目標責任制の導入、循環型経済の試行の開始、立ち遅れた生産能力の淘汰および法体系の整備の5つ面で措置を講じることを明らかにした。 2005年には、鞍山鉄鋼公司は高炉4基を淘汰し、2006年において、遼寧省は50の小炭鉱を閉鎖する計画をたっており、上半期にはすでに20の小炭鉱を閉鎖した。 寧夏回族自治区 石炭消費100万トンを減らす 経済の「小」省、エネルギー消費の「大」省というのは、西北地域にある寧夏回族自治区の現状である。現在、寧夏回族自治区はさまざまな措置を講じて、GDP1万元あたりのエネルギー消費の削減に力を入れており、「第11次五カ年計画」期の単位GDPエネルギー消費の15%削減を目指している。 国家統計局のデータによると、2005年における寧夏回族自治区の単位GDPあたりのエネルギー消費は高く、全国エネルギー消費ランキングで最下位となった。「第10次五カ年計画」期において、寧夏回族自治区のエネルギー消費は年々増加し、増加率は年平均23.4%に達し、GDP年平均10.9%の伸び率を大幅に上回ることとなった。エネルギー消費状況分析の結果、寧夏回族自治区のエネルギー利用効率が低い原因は、工業エネルギー消費のウェートが高すぎで、石炭消費が再生不能エネルギー消費に占める比率もかなり高く、無秩序の発電所建設などにあることが分かった。 そこで、寧夏回族自治区はさまざまな措置を取り、GDP1万元あたりのエネルギー消費を引き下げる計画を立てた。2008年までに、50万キロワット以下の小さい火力発電ユニットを含め、合計300万キロワットの発電ユニットを閉鎖することで年間石炭消費100万トンを減らすと同時に、火力発電所の石炭利用効率を高めることに取り組んでいる。 湖北省 100社の企業が省エネの重点に 今年上半期には、湖北省単位GDPあたりの電力消費および単位工業増加額あたりのエネルギー消費が前年同期比それぞれ3.05%、4.35%減少した。 湖北省人民政府が策定した省全体のGDP1万元あたりのエネルギー消費4%低減の目標の達成を確保するため、下半期には、湖北省は「企業100社省エネプロジェクト」を実施している。冶金、製油化学工業、建材、電力など年間エネルギー消費総量が10万トン標準石炭相当を上回る100の企業を重点に、省エネに取り組み、これらの企業100社の今年のエネルギー消費の120万トン標準石炭相当の削減を目指している。 このほか、湖北省はさらに工業の省エネを重視するとともに、全省のハイテク産業増加額の増加幅が工業増加額を5ポイント上回るよう努力し、建物物の省エネーを強化し、今年は1000万平方メートルの新規建設建築物において、50%の省エ基準を推し進め、交通?輸送分野における省エネを促し、クリーン燃料自動車、電気自動車、燃費の低減関連新技術の普及に力をいれ、農村における新エネルギー事業に努め、農家のメタンガス利用を中心とした農村新エネルギー事業を加速させ、これにより、今年のメタンガス利用農家が30万戸増加し、約40万トン標準石炭相当が節減できると見られる。省エネ奨励システムを充実させ、省エネマーク制度およびリサイクル製品標識制度を実施し、価格、税収などの経済手段を利用し、年間省エネ目標の達成を確保する。 |