中国政府は今年、サービス業に関する基準の制定?改定作業を全面的に加速する計画だ。スポーツ、郵便事業、運輸、外食産業、保険、旅行、災害対策など各サービス分野の基準が対象となる。国家質量監督検験検疫総局の蒲長城副局長が、このほど北京で開催された「第3回中国サービス品質フォーラム」で明らかにした。 中国ではサービス業が目覚ましく発展しており、現在、就業人口全体に占めるサービス業従事者の割合は29.3%に達する。2005年の国内総生産(GDP)のうち、サービス業は41%を占めて製造業(46%)に次ぐ2位となり、第1次産業を大きく上回った。一方で、サービスの標準化は大きく立ち遅れており、▽サービス基準が少なく、基準がまったくない分野もある▽既存の基準の一部は可操作性が低い▽サービス標準化に向けたキャンペーン、教育、人材育成などが十分でない――といった問題がみられる。規範化された基準、その統一、そしてサービスのよりどころがないため、実生活の中では質の低いサービスが横行している。 ある専門家は「中国のサービス業は製造業と同じように、標準化された管理を採用し、基準の実施を徹底させることで、関連企業のサービス水準を急速に向上させる必要がある」と指摘する。 蒲副局長によると、サービス基準の制定?改定は、今後の標準化作業における重点任務であり、現在、作業が全面的に進められている。06年はサービス基準の制定?改定がこれまでで最多となっており、国家標準化管理委員会は6月中旬までに141項を制定?改定した。サービス関連基準の発展プランに合わせて、08年をめどに、計282項の作業を実質的に進展させなければならない。 「人民網日本語版」2006年8月2日 |