商務部によると、今年の上半期、中国の農産物(林産物、水産物を含む)の輸出増加率はペースダウン、輸入増加率はアップした。農産物の貿易赤字は拡大し、1~6月の輸入超過額は去年一年間の規模をすでに超える、21億5千万ドルに達した。 輸出項目別に見ると、園芸(花卉など)、水産物の輸出は比較的速いスピードで増加している。一方で穀物輸出は29.5%減少し、輸出額は5億6千万ドルだった。輸出国別でみると、欧州連合(EU)と東南アジア諸国連合(ASEAN)、米国への輸出は拡大し、それぞれ17.9%、29.6%、31.1%の伸びを記録した。日本、香港、韓国への輸出増加率はダウンした。 輸出の増加率がダウンした主な原因としては、国外の技術障壁に大きな影響を受けたことが挙げられる。日本の「ポジティブリスト制度」の影響はとりわけ大きく、これによって対日輸出が大きく抑えられた。一方、輸入率アップの原因としては、国内の需要拡大、前年同期の輸入量が少なかったこと、一部の農産物の国際価格が低迷し、差額が大きかったことなどがあげられる。 「人民網日本語版」2006年8月4日 |