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チベットの農牧業支援、5年で「依存」から「自立」へ

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
第10次五カ年計画(2001~05年、「十五」)期間中、農業部はチベット自治区の‥

第10次五カ年計画(2001~05年、「十五」)期間中、農業部はチベット自治区の農業インフラ整備プロジェクト計69件に累計3億8400万元を投入した。これは第9次五カ年計画(1996~2000年)期間中の投入額の2.7倍に当たる。また個別支援を行う他の省?直轄市の農業部門からチベットへ総額1億1千万元の支援金?支援物資が送られ、「十五」期間中の農業分野でのチベット支援は累計4億9400万元に達した。同自治区ラサ市で開催された全国農業チベット支援作業座談会で明らかにされた。これらの支援により、農業?牧畜業の優良品種開発、草原の保護と整備、放牧地を草原に戻す「退牧還草」、野生動植物の保護、農業技術の普及などの事業が進められ、チベットの農牧業地区の生産条件?生活環境を大きく改善するとともに、農牧業の生産力を向上した。

農業部の杜青林部長の説明によると、ここ5年間に、農業分野でのチベット支援活動を通じて▽「農牧業の第11次五カ年計画期間の発展プラン」や「農牧業の特色ある産業の発展プラン」などさまざまな建設プランが策定された▽科学技術の普及と研究成果導入への取り組みが強化され、全国の農業科学技術への貢献度が10%上がった▽幹部職員のチベット支援や人材育成が強化された▽企業のチベット支援、企業誘致や資本の呼び込みが行われ、農業分野でのチベット支援のルートが一層拡大した――などの成果を上げた。現在、農業分野でのチベット支援は経済、技術、幹部職員、人材などへの支援が相互に結び付き、促進し合うメカニズムが基本的に形成され、「依存」から「自立」の段階へ移行した。

第11次五カ年計画(2006~10年)期間に、農業部は政策、資金、プロジェクト、人材などの各方面で引き続きチベット支援を強化する。農牧業のサービスシステム構築では(1)優良品種の開発システム(2)動植物の疾病予防?対策システム(3)品質検査システム(4)科学技術普及システム――の4大システムの構築に重点を置く。生態建設については、放牧地を草原に戻す「退牧還草」プロジェクトを着実に実施するほか、農村でメタンガスプロジェクトなどの重点建設プロジェクトを強化し、2015年をめどに自治区内の全農業世帯へのメタンガス普及を目指す。人材育成や知力活用型の支援を強化することにより、チベットの農牧地域には今後、文化的素養を蓄え、技術を備え、農牧業を合理的に運営する新しいタイプの農牧民が数多く誕生することが予想される。

「人民網日本語版」2006年8月11日

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