中国商務部市場運営司と中国国務院発展研究センター市場所は先般、2005―2006年度『中国流通産業発展報告』(以下『報告』と略)を発表し、2006年の社会消費財小売総額は約13%増の7.5万億元、全社会生産財販売総額が約12%増の15.5兆元に達すると予測している。 この『報告』は、2005年の中国流通産業の競争力が一層高まったという見方を示している。 1、産業規模が引き続き拡大し、社会消費財小売総額が実質12%増、生産財販売総額が16.2%増、輸出入貿易額が23.3%増となった。 2、経済効率が絶えず向上した。卸売小売?貿易?飲食業の増加額が11.4%増、増値税、営業税と所得税の納付額が17.7%増となった。 3、流通業の構造が引き続き調整されてされ、さらに合理化された。「第10次五カ年計画」期は、流通業がかなり速い発展を遂げた重要な時期でもあった。社会消費財小売総額は年平均実質11.1%増で、「第9次五カ年計画」期の年平均伸び率を上回り、2005年の流通業の規模は2000年の2倍近くとなった。 『報告』はまた、『第11次五カ年計画』期は流通業にとって良いチャンスであると見ている。 1、『第11次五カ年計画』期あるいはさらに長い期間において工業化、都市化、市場化、国際化の発展が加速し、流通業のさらなる発展を促すことになる。 2、各クラス人民政府による『第11次五カ年計画』の実施で、とりわけ流通分野をめぐっての専門計画の策定によって、流通業発展の壮大な青写真が描き出された。 3、社会主義新農村の建設及び都市コミュニティの商業の発展、西部大開発のさらなる推進、東北旧工業基地振興戦略の継続及び中部の台頭への積極的なサポートが、都市?農村間、東部?中部?西部地域間の流通業のバランスを取れた発展がプラスの要素となる。 4、施設及び設備の近代化の足取りが絶えず加速することで、流通業の競争力は一層高まる。 5、各クラス人民政府が流通業の発展をいっそう重視し、さまざまな流通業支援政策と措置が実施され、流通業の体制改革の試行テストには突破的な進展が見込まれ、流通業発展の政策環境が日増しに改善され、市場もさらに秩序のあるものとなる。 「チャイナネット」2006年4月4日 |