農民が裕福にならなければ、全国の裕福はなく、農民の健康がなければ、全民族の健康はない。国家体育総局の馮建中副局長はこのほど、農村は我が国の体育事業の弱い環であり、スポーツへの投下資金も少なく、農村の公共スポーツ施設も立ち遅れており、都市部との開きはますます大きくなっている。我が国の経済力の向上につれて、農村のスポーツ施設を整備する時期が到来したと語った。 多くの人々は、農村は空気がきれいで、それに野良仕事に従事していることから、農民の健康状態は良いのは自然のことと考えている。実はそうではない。2000年に行われた国民体位調査のデータでは、農民の中で「国民体位測定標準」の優秀のレベルに達した者はわずか6.6%であることが明らかになった。農民の体位状況は農業生産と生活の質に影響を及ぼす重要な要因となっている。 農村のスポーツ施設の整備を強化し、農村のスポーツ事業の発展に力を入れ、農民の体位を改善すれば、健康レベルを高めることができる。それと同時に農民に科学的で、文明的な生活様式を確立させ、農村の文化生活を豊かにし、農村の精神文明を向上させることも可能となる。 2000年と2005年の調査によると、バスケットボールは我が国の農村で最も普及しているスポーツ種目であり、異なる地域でも、異なる民族の中でも非常に普及している。河南省済源市の515の村にはいずれもバスケットコートがあり、農民からなるバスケットチームも800以上あり、バスケットボールは農民の共通の趣味となっている。バスケットコートの整備はコストもそれほどかからず、用地も大きくなく、長年間使用できるなどの利点がある。 「農民の体育健康プロジェクト」は行政村を実施の主要対象とし、村レベルのスポーツ施設の整備を重点とし、スポーツ施設の整備は農村をもカバーするようにし、2011年までには1.5億の農村人口をカバーし、1/6の行政村に関係基準をクリアした公共スポーツ施設の整備を完成するよう努めることになっている。 「農民の体育健康プロジェクト」は農民のために考慮し、試合の見物やそのほかのスポーツ種目を行う人たちの便をはかり、標準バスケットボールコートの周囲にさらに5?以上の整地されたスペースを残すことが求められている。 「チャイナネット」2006/04/26 |