中国農業科学院は、農業部、財政部、世界銀行が策定した共同プロジェクトで、具体的には中国農業科学院農業経済と発展研究所が実施する「国家農業政策分析と方策決定サポートシステム開放実験室」プロジェクトが、先ごろ正式に専門家グループの検収を通過したと発表した。これにより、重複可能、調整可能、計量可能な国家農業政策分析と方策決定サポートシステムが初歩的に確立され、国家の農業政策決定のために科学的に量化された方策サポートと、政府の「三農(農業、農村、農民)」問題解決のための有効なサービスを提供できるようになる。 農業経済と発展研究所科学研究処の李鎖平処長は、「このプロジェクトは世界でも初めて“国家農業政策分析開放実験室”の新概念を提起し、開放性農業政策分析の公共プラットフォームを構築し、比較的完全な農業政策効果デモンストレーション、レポートシステムをつくりあげた。これによって、過去における複雑で定性的な政策研究方式はマクロ研究とミクロ研究、経済分析と社会分析、定性と定量研究といった現代農業政策研究方式へと転換した。重複可能、調整可能、計量可能な特徴を有するようになり、人間と機械の対話、ネットの開放、プラットホームの共有による科学的信頼性、実用的利便を実現している。 該プロジェクトは2003年10月に正式に始動して以降、実施事業所と主管部門が相前後して大量の調査研究、視察、システムシミュレーション分析、方策決定応用業務を行なうと同時に、国際シンポジウム、専門家コンサルティングなどを通じて内外の最新理論、知識、方法モデルを吸収し、社会資源を整合して、契約研究任務を完成し、予期目標を実現しており、方策決定応用面で適時その科学的サポート機能を発揮することになる。 「チャイナネット」2006/04/26 |