農業部は去る1日、内蒙古自治区の正鑲白旗大草原で2006年春季放牧休止開始の式典を催した。これは、初めての全国的範囲の放牧休止の総動員である。この日から中国の草原は相継いで放牧休止に入り、休止期間は2カ月間とし、放牧禁止期は1年間以上と予定されている。 農業部によると、放牧の休止と禁止は草原を保護するための重要な制度である。放牧禁止とは、指定された草原に対して一年以上の期間に放牧を禁止すること。放牧休止とは、年内の一定期間において短期間の放牧禁止措置をとり、主に春季に牧草が芽を出す時期と秋季の牧草が実る季節に放牧を禁止することである。 農業部は各クラス行政管理部門と草原管理機構に対して春季の放牧休止と放牧禁止命令を次々と出し、草原保護諸制度の着実な執行を求めている。 統計データによると、2005年末までに、中国の放牧禁止面積は5.7億ムー(15ムーは1?)で、放牧休止の草原面積も5.4億ムーに達している。これらの措置を通じて、著しい経済および社会的成果を収めている。草原の植生は初歩的であるが回復しており、生態環境は目に見えて改善している。牧畜業の生産経営方式の転換が速められ、産業構造の最適化が逐次実現し、牧畜業の生産効率が断えず向上しており、農民、牧畜民の収入増を逐次実現している。農民、牧畜民の生態保護意識もいちじるしく高まり、草原保護に参与する意欲もこれまでにないほど強化されている。 「チャイナネット」2006/04/05 |