先般、中国商務部は「中国消費財市場の発展についてのレポート」を公布した。同レポートによると、2006年における全社会消費財小売総額は7.5兆元に達し、中国の消費財市場の運行には次の八つの勢いが現れると見られている。 同レポートの予測によると、(1)2006年には、中国の消費財市場は急成長を保ち、農村部と都市部住民の所得と消費能力は向上しつづけ、消費の規模はさらに拡大する。全社会消費財総額は7.5兆元に達し、昨年同期比13%増となる。 (2)政府がマクロコントロールの充実化およびサプライシステムの調整を実施するとともに、消費財市場の需給状況はさらに好転する。関連調査によると、2006年上半期において600種類の主要消費品の中で、需給のバランスを取った商品が占める比率は1.5%増となる。 (3)農村部の消費財市場は急成長している。2006年において、農村部の消費財総額は11.5%増となり、都市部とのギャップはさらに縮小する。 (4)飲食業は急成長を保ち、2006年の通年の営業額は1兆元を上回ると見られている。 (5)それぞれの地域における消費財市場の発展の協調性が強化された。全国の各省、自治区、直轄市の消費財市場の成長の格差が縮小し、全国の消費財小売総額の中で中部と西部の占める比率はさらに増大する。 (6)消費の構造もレベルアップする。都市部と農村部の住民の生活消費支出のうち、食品、衣類の比率は低下しつづけ、医療?保健、交通?通信、教育?文化などの比率は向上している。 (7)ホットな消費品が絶えず現れ、ブランド品、グリーン消費が流行となる。2006年において、自動車、住宅、通信などの消費品が引き続きよく売れるとともに、飲食、観光、ボディーアスレチック、教育、文化、連休?休暇のための伝統的な商品?サービス市場も急速な成長を示している。 (8)住民の消費価格はトータルに見て平穏を保っている。2006年において住民の消費価格はトータルには平穏なものであるが、価格改革などの要素の影響によって、2%-3%の増加率を示すと見られている。 一方、同レポートによると、2005年において消費財市場の急成長とともに、いくつかの際立った問題に注目しなければならない。(1)経済成長に対して消費の牽引する役割がさらに向上するということも差し迫った形で顕在化している。(2)一部の農村部市場の基盤はぜい弱なものである。(3)緊急性公共事件など市場に影響を及ぼす要素が増えている。(4)住民の消費意欲も弱まっている。(5)商品の回転が遅く、物流コストも高騰し、流通効率も比較的低下することになった。 「チャイナネット」 2006年4月5日 |