財政部の金人慶部長は9日、ウィーンで開かれた第7回アジア欧州会議(ASEM)財務相会議で発言した際、「中国は、グローバル化がもたらす好機を十分に利用して自国の発展につなげているほか、グローバル経済の成長にも貢献している」と強調した。新華網が報じた。 金部長は会議で、「グローバル化によって全人類に幸福を」という議題の中で基調演説を行い、グローバル化のチャンスと試練に対する中国のマクロ経済政策、産業構造調整、社会保障制度改革など政策措置を説明した。 金部長は、「中国は科学的発展観を断固貫徹し、第11次五カ年計画(2006~10年)の目標を実現し、引き続き改革開放の推進に力を入れていく。これと同時に、経済構造調整をさらに強化し、独自開発能力を強化し、内需を拡大し、海外や協力パートナーとの相互両得の関係と共同発展を実現する」と述べた。 金部長はまた、昨年天津で開催された第6回ASEM財務相会議で可決された「天津アピール」の実行状況を報告した。 第7回ASEM財務相会議は同日、2日間の日程を終えて閉幕した。会議は主に、グローバル経済情勢、反マネーロンダリング、アジア欧州財政金融協力などについて討論した。会議は閉会時に議長声明を発表し、また第8回会議を2008年に韓国で開催することを決定した。 「人民網日本語版」2006年4月10日 |