上海?杭州間のリニア鉄道の建設工事はまだ未着工とはいえ、リニア鉄道がもたらすと見られる経済効果を見込んでの投資者たちはすでに杭州に熱い目を注いでおり、杭州への投資が短時日に膨れ上がっている。このほど上海で開かれた「2006年杭州?上海経済協力プロジェクト調印式」では、上海、杭州の48のプロジェクト協力取り決めが調印された。そのうちの15の外資プロジェクトの投資総額は3億7200万ドルで、契約ベースの外資利用額は1億8600万ドルとなり、上海?杭州間の33の国内資本の協力プロジェクトの投資総額も97億7700万元に達した。

上海と杭州はともに中国で最も経済が発達した、活力に富む長江デルタ地域に位置し、お互いにわずか170キロしか離れていない。人的往来が多く、経済も融合しあっており、経済の協力には大きな可能性が見込まれている。特にリニア鉄道の建設は、この二つの都市をより密接に結びつけることになろう。リニア鉄道の杭州側の始発駅が設置される予定の杭州の江幹区はこのほど行われた「2006年杭州?上海経済協力プロジェクトと杭州世界レジャー博覧会」において、多くの企業の注目を浴び、上海市の企業やドイツの企業と投資総額が8億元に達する契約が結ばれたとのことである。

「チャイナネット」2006年4月19日