重慶で2002年2月に着工した水中博物館「白鶴梁水下博物館」は、順調に建設が進み、水中への参観通路と、水中の文化財を保護するためのケース(円柱を半分に切った形)のメーン工事がこのほどすべて終了した。博物館は、地上陳列館、交通?参観通路、水中文化財保護ケースの3部分に分かれて工事が進んでおり、来年上半期に竣工する見通し。完成後は、長江の水中に40メートル以上にわたって横たわる石刻が観光客に公開される。入館者は参観通路を通って、ガラス窓越しに石刻を見ることができる。 この石刻「白鶴梁水文石刻」は、全長が1.6キロに及び、表面には1200年以上にわたる長江の渇水期の水位が記録として刻まれている。保存状態もよく、「世界初の古代水文調査所」と呼ばれ、古代に文人が残した3万字を超える美しい詩文が真筆で彫られたことから、「水中の石碑の林」とも呼ばれる。 「人民網日本語版」2006年4月28日 |