先ごろ、世界初のシャーマニズム文化博物館が長春大学に開設された。 博物館の建築面積は1000平方メートル、展示場は四つに分れ、主として中国北方の朝鮮、蒙古、ダフール、オウンク、オロチョン、ホーチォ等の少数民族のシャーマニズム文化と民俗文化が展示されている。ここでは、数百年の歴史を有する少数民族のシャーマニズム文物、貴重な文化複製品が見られるが、その中にはシャーマン神鼓、シャーマン神像及び若干のシャーマニズム芸術品が含まれ、古代人と大自然のハーモニックな生命文化を反映し、中国北方少数民族の古代文明を生き生きと再現している。 シャーマニズム文化の研究は国際的な学問であり、近年、国外では研究のホットスポットになっている。統計によると、現在世界の数十カ国と地域にシャーマニズムの文化現象が存在しているので、シャーマニズムは世界的な歴史文化現象であるといえる。 中国におけるシャーマニズムは北方少数民族特有の文化で、鮮明な地域的特色を具有している。吉林省は多民族省で、満族、朝鮮族、蒙古族、シボ族などの少数民族はいずれもシャーマニズム信仰の歴史があり、吉林省の吉林烏拉街鎮と九台卡満州族郷は国際的に「シャーマニズムの生きた化石の郷」と称されている。 長春大学は中国民間文芸家協会に支持されて、「シャーマニズム文化研究センター」を設立したが、このセンターは国際シャーマニズム学会に承認されている。一年余の努力の結果、この専門的なシャーマニズム文化博物館が完成し、空白の領域を補填した。専門家の考証によれば、この博物館は世界で唯一のシャーマニズム文化専門博物館である。 「チャイナネット」2006/05/30 |