中国商務部商業改革発展司の邸建凱司長がこのほど明らかにしたところによると、市場の拡大、近代的流通システムの構築という商業改革目標の達成のため、国は今年流通システム改革のテストと国有流通企業改革を重点的に推し進める方針である。 流通分野の大手企業や大きな企業グループを重点に、流通企業改革を強化し、5~8年をかけて著名ブランド及び自主的知的財産権のある、本業に競争力があり、一応の国際競争力を持つ大手流通企業を15~20社育成し、これらの企業の販売規模、収益力、ネットワークコントロール能力が業界平均レベルを大きく上回るようにする。 国有流通企業の歴史的な債務の償却、コミュニティ商業施設の整備及び老舗振興は流通業改革における「三大プロジェクト」であるという。具体的内容は次の通り。 1、「債務軽減?苦境脱出プロジェクト」を重点的に実施する。今年、石家荘、瀋陽、長春、ハルビン、南京、南昌、済南、鄭州、武漢、長沙、広州、西安の12のモデル都市の歴史的な債務を集中的に処理する。これらの都市のモデル効果により、2007年からその他の省?直轄市において1~2年で国有流通企業の歴史的な債務が適切に処理されると見られている。 2.今年は、「コミュニティにおける消費の利便性とドア?ツー?ドアのサービス」をテーマとした、中心都市(直轄市、省都都市などの大都市)を重点に、朝食販売、コミュニティ?スーパーマーケットにおける生鮮食品取り扱い、住民サービス?プラットフォーム及び再生可能資源回収システムの整備を推進し、コミュニティ商業拠点の機能の向上、サービスのレベルアップを促す。 3、約3年間をかけて、「中華老舗」1000社を認定し、そのうちの100社が「より大きく、より強く」になるようサポートし、老舗のブランド力、経営管理能力及び信用力、企業文化の面での全面的なグレードアップを図る。 「チャイナネット」2006年5月17日 |